これはひかりのものがたり。

ストーリーと連動する作品ギャラリー、レシピ、アイテム。


リスのお母さんとソラキンギョの花畑のおはなし

 くらいくらい森の奥、ふかいふかい森の奥。

大きな木々の隙間から、ちらちらとホシクズがこぼれ落ちてくると、そろそろアウロラミカンの花がふんわりと香り始める季節になるのです。この時期になると、リスのお母さんは大忙しです。―――

ヨルバラのつぼみとヤマネのおはなし

 くらいくらい森の奥、いつもよりも少しだけ早くヨイテッセンが花ひらいた日。

最初に気がついたのは、小さなちいさな悲鳴でした。しばらくの間、ほおっておいたのですが、ぴぃぴぃと続く声に遂に灰オオカミはずいぶん久しぶりに、のそりと身体を持ちあげました。ごそごそと住みかから出て行くと、悲鳴がぴたりと止まります。―――

桃色のフウセンアケビと白いうさぎのおはなし

 くらいくらい森の奥、ふわふわと漂う白い燐光が、しばらく漂ったあとに小さな白いウサギの鼻先に漂い降りました。
―くしゅん!ウサギが小さくくしゃみをしたのに、黒いフクロウがほろほろと笑いました。―――

満月池と涙形のレンズのおはなし

 くらいくらい森の奥、ふかいふかい森の奥。

思い出したように森の中を冷たい風がふくようになったある日、ソラキンギョが家のある満月池に帰ってくると―――


冬を運ぶものと赤い葉の話

 「ほら、こんなに大きいの! 美味しそうじゃない?」

落ち葉の隙間から大きな毬栗をそっと拾い上げて、小麦色の髪の少女は満足そうに振り返った。―――

小さな花のリングの話

 ビーカーに入った透明な液体を眺めながら小麦色の髪の少女が呟いた。

「――昔、小さな王国の王女が、最愛の騎士に思いを届けるために作った……んだっけ?」―――

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